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私、嶋田洋三は、この仕事を始める前の約19年間は数値制御旋盤などの機械加工用工作機械の中堅商社に勤めていました。退職後、この業界にいた先輩、住設機器の販売を勧めてくださる方に巡り合ったことが、この業界に入る契機になりました。
営業の経験は全くありませんでしたので工作機械を販売するのも、住設機器を販売するのも、白紙からのスタートという点では同じでした。
どうせ始めるのなら、未知の世界にチャレンジしてみよう。極端な言い方をすると、流し台の右も左も分からない素人が、カタログを集め、少しは知ったかぶりもしながら、お客さんに教えていただきながら商売を始めたというわけです。

会社を興すにしても、まず必要なのは仕入先の確保です。商社時代に債権や与信については頭に入っていましたので、保証金を積んで品物を卸してもらうお願いに東奔西走いたしました。
保証金なしで限度内で卸してもらえると言っていただいたところもあります。仕入先をまず確保しそれから15万円で中古のトラックを買いました。
こちらに移転したのは株式会社に組織変更した昭和62年。この土地も、人との巡り合いで安く買うことができました。
現在では、売上の4割が住設機器、建材4割、残り2割は門扉や外構などのエクステリアの材工です。給湯器やキッチンの取り付け雑工事を工事部門3名が担当しております。物置設置、外構のブロック積などは工事部門の4名が担当しています。
創業以来、人に迷惑をかけない、その為にどうすべきかと言うことを常に考えてきました。
ＩＴ産業のように倍々とは行きませんが、1割、2割と堅実に業績を伸していくために増改築向け受注にも応えられ、物流経費の削減にもなるカーナビや、増改築専用の経理ソフトも新たに導入いたしました。
過去35年間に横浜市を中心に川崎・東京のお客様とお取引いただく中で営業エリアを拡充しつつ地域密着することができ、お取引はなくても社名は知っていただけるようになりました。
港北ニュータウンの発展という地域的なプラス要因を当社の業績向上につなげていく努力と、増改築に取り組むお客様にどのような提案営業ができるかが､当社の今後の課題と捉え、これからも精進していく所存でございます。

株式会社紀陽商会
代表取締役　嶋田　洋三

紀陽商会は、暮らしをサポートする住宅設備機器の総合商社として、地域に密着した活動を展開してまいりました。
昭和54年に創業し、6年後には現在の港北ニュータウンに本社・倉庫を移転。
常に地域密着企業として、お客様とともに歩んでまいりました。

私達の成長は、IT企業などのように飛躍的な成長ではありません。
しかし、着実に一歩一歩業績を伸ばしてまいりました。
これは、工務店様、建設会社様、リフォーム会社様、外構工事店様など、お客様との深い信頼関係が築けたからこそと日々感謝しております。

私たちは、この感謝の心を大切にしています。
多くのお客様や取引先の皆様のご協力が、今日の紀陽商会の基礎となっているのです。長いお付き合いが続いているお客様も少なくありません。

紀陽商会の経営理念は、「創造」「自律」「共生」です。
時代の要請を捉え、常にチャレンジすることが重要です。
私たちは、商品やサービスの提供のみならず、新しいご提案をすることで、お客様に貢献していきたいと考えております。
お客様とともに歩むために、更なる努力を続けてまいります。

株式会社紀陽商会
相談役　牟田 和男